投資を始めるきっかけを与えてくれた1冊の本


パパはつい最近まで、「お金とは一生懸命に働いて得るもの」「資産とはちょっとずつ貯金して作るもの」「収入を増やすには職能力を磨くべし」と思っていました。ええ、間違ってはいないんです。むしろ正しいことです。でも「それが絶対」でもないんです。

お金に働いてもらう。投資のことを、よくそのように言います。私の今までの考え方とは対極にありました。だから、投資には拒否反応がありました。元本割れする可能性のあることも、気に入りませんでした。

でも、ある時に気づいたんです。「世の中は、才能や努力に比例して、収入が増えるようになっているだろうか?」「現金とは、物やサービスの価値を基準にしたら、果たして元本割れしない資産と言えるだろうか?」「年金も保険も資産運用によって成り立っているのに、それらは受け入れるのだろうか?」

こういう事を考えるきっかけを作ってくれたのが、勝間和代さんの著書『お金は銀行に預けるな』でした。バートン・マルキール氏の名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』の存在を初めて知ったのも、勝間さんの本からでした。

この本をきっかけに投資を始めた方、特にインデックス投資を始めた方は多いと思います。パパも「あの勝間さんが言うのなら、そうなのかもしれない」と思い、投資というものを肯定するようになりました。

実は『お金は銀行に預けるな』をパパが買ったのは、おそらく2008年の終わり頃なんですね。「おそらく」というのは、買ったのもすっかり忘れていて、手元の第18刷の発行日から、おそらくその頃に買ったのだろうと。昨年(2015年)中頃に、本棚に置いてあるのに気づき、ようやく拝読したという訳なんです。

もし本を買った直後から、毎月少しずつでも積立投資をしていたら・・と考えてしまいます。でもあの頃はちょうど、リーマンショック直後でした。長期投資の有効性をきちんと理解できてなかったら、どのみちパパは投資を始めることが出来てなかったと思うのですが。もし「今持っている程度の金融リテラシー」を当時すでに持っていたら・・。そうすれば間違いなく、インデックス投資をあの時に始めていたと思います。投資は少しでも若いときから始めて、「時間を味方につける」ことが大事ですから。

      2016/06/17

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