20代から始めておけば良かったという話


パパが投資を始めたのは40代になっているつい最近のことです。これをもし20代から始めていたら、ずいぶん楽に老後資金を貯められたのになあと、後悔しきりです。社会人1年目であっても、あるいは学生であっても、月5千円くらいなら何とか貯められるものです。もし20歳から65歳まで45年間、5千円ずつ積立てて年リターン7%で運用できてたらどうでしょう。

以下グレーのボックスは苦手な人はスキップしてもOKです。

月あたりに r 倍になるとすると、r は (1+0.07)(1/12) で計算できます。最初の月に積み立てた5千円は、45x12=540ヶ月かけて r540 倍になりますね。次の月に積み立てた五千円は r539 倍、その次の月の分は r538 倍・・・ですから、45年目の資産は S = 5,000円 x ( r + r2 + r3 + … + r540 ) です。そう、高校で習った等比数列の和というヤツですね。高校数学って役に立つんですよ!等比数列の和の公式を使って、S = 5,000r x ( 1 - r540 ) / ( 1 - r ) = 1,779万円!です。もう少し頑張って月1万円ずつ投資すれば、3,558万円になります。

数学なんか嫌いだーという人は、楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」で計算してね☺️。

さて、月1万円ずつ45年間、積立投資しつづけると、3,558万円になることがわかりました。この3,558万円を引き続き年7%で運用しつつ、リターン分を引き出して生活費にすると、なんと元本を減らすことなく月平均20万円を確保できるんですね。年金と合わせれば夫婦で十分暮らしていけます。もし夫婦で積み立てていたら、ずいぶん余裕のある老後を送ることができるのではないでしょうか。それにしても、毎月2万円近く納めて、老後は月6万円しかもらえない、そして将来はもっと減る予定の国民年金とは、大きな違いです。ただし、年金には障害年金や遺族年金といった重要な役割もあるので、納められる人はきちんと納めましょうね。

このようなわけで、20代から投信を始めていれば、老後は楽勝だったんです。あー気づくのが20年遅かった。でもパパが20代のときは、優れたインデックス投信も無かったし、ネット情報もほとんど無かった。投資の書籍だって、株で一儲けする類のものばかりだった。バブル崩壊直後で、そのうち良くなると誰もが信じていたし、公務員やサラリーマンの給料が何割もカットされるなんて、想像もできなかった。だから現実的には投資に踏み切ることは出来なかったでしょうね。いま20代の人は、パパの嘆きを教訓にして、できる範囲で結構ですから、積立投信を1日も早く始めて、定年までしっかり続けてください。

ところで、40代のパパは20代より資金力があるのだから、たとえば月2万円ずつ積み立てれば追いつくじゃない、とお思いの方、甘いんです。そうはいかないんです。ポイントは次の3つです。

  • 20代から始めると、複利効果で大きく伸びる。
  • 20代から始めると、ミドル(あるいはハイ)リターンの運用ができる。
  • 20代のほうが実は大きく投資できる。(独身であれば家族への責任がまだ無い)

長くなりましたので各項目の説明は後日に譲りますが、これらの相乗効果で、40代のパパの投資なんかハナクソに見えるくらい、立派な資産運用ができるんですよ。トホホ・・。

結論
パパは20年前の自分に「今すぐ月1万円ずつ投資しろ!」と言いたい。

      2016/06/17

 - お金の話