【転進】パパ、ジュニアNISAやめるってよ。


こんにちは。いなぐらパパです。

記事「学資積立てポートフォリオ2016年5月版」で華々しくジュニアNISAの活用を宣言したパパですが、その後の検討により、ジュニアNISAをやめることにしました。

理由はいくつかあります。

18歳まで全く払い出しできない

ジュニアNISAは、成人のNISAと違って、18歳までは払い出しは一切できません。どーしても、どーしても払い出ししたければ可能なのですが、その場合はNISA口座ではなかったのと同様に、全てのファンドや株式に課税されます。

ここでちょっと勘違いしやすいのは、ジュニアNISAは18歳まででも、株式やファンドの「売却」は出来るということです。売却すると未成年課税口座に資金が移されます。これを払い出すことはできませんが、未成年課税口座内で再投資できるし、再びジュニアNISAの株式やファンドに投資することもできます。

ジュニアNISAの主目的は、大学の学費の積み立てですから、払い出せないことにより、他の目的に使ってしまうことを防げます。ですが、資産を家族の資産全体として捉え、運用しようという時、自由の利かない資金は足かせになる可能性があります。また、途中で運用方針が変わり、別のファンドに載せ変えようとしたとき、NISA口座を開設した証券会社にソリューションがなければ、諦めるしかありません。

成人NISAの場合は、その証券会社にソリューションがなくても、資金を払い出して他の証券会社に移すことができます。もちろんその場合は課税口座にはなりますが、そのデメリットを上回る良いソリューションであれば、課税口座で運用したっていいワケです。

そもそも年38万円まで課税されない

ここまでの説明は、ジュニアNISAを避ける大きな理由にはならないかもしれません。初めからしっかり戦略を建て、適切に証券会社を選び、ファンドないしは株式をしっかり選ぶべきでしょう。そのために半年〜1年ほどしっかり勉強してから始めても、遅すぎるということはありません。

ですが、そもそもジュニアNISAなど使わずとも、扶養されている子供は、年38万円までの利益に対して非課税なのです。源泉徴収される特定口座の場合も、確定申告により還付してもらうことが出来ます。運用額とリターンにもよりますが、何年かに分けて売却することで、売却益を年38万円以内にすれば、全額非課税にすることが可能です。わざわざ資金拘束されるジュニアNISAを用いずとも、ある程度の節税は現行制度の下で十分可能なのです。

米国株の扱いがない

ジョンソン・アンド・ジョンソン、コカ・コーラ、P&Gといった連続増配の超優良銘柄をひとたび知ったなら、米国個別株をポートフォリオに入れない手はありません。子供の学資運用に個別株だなんてギャンブルだ!なんて言わないで下さい。米国のこうした超優良銘柄は、インデックス型のETFや多くの投信信託よりも、変動が小さくて高リターンなのですから。適切な銘柄を複数組み合わせれば、学資積み立てとしても最適なポートフォリオを構築できます。

ジュニアNISAでは外国の個別株にも制度上は投資できます。ところが、実際に外国株をジュニアNISAで扱っている証券会社が無いのです。米国株に力を入れているマネックス証券ですら、ジュニアNISAでは対象外なのです。

一方、高配当銘柄であれば、配当が毎年払われるのですから、非課税の年38万円枠の中で毎年、配当部分だけは利益確定できます。もし無配当だと、キャピタル・ゲイン分をまとめて、大学入学前後で利益確定することになり、非課税に収まらない可能性があります。高配当株であることで、それを避けることが出来るのです。もしジュニアNISAが使えたら、より確実に非課税ではあるものの、ジュニアNISAが無くても、それなりに節税できます。

それだったら、無理にジュニアNISA対象のファンドの中から、大したリターンでもない投信やETFを選ぶ意味もありません。資金拘束もされます。それよりも、課税口座で米国株に投資したほうがいいんですよ。

複雑すぎる

ジュニアNISAは制度が複雑で分かりにくく、その上きちんと説明されていません。理解できないヤツがアホなんだと言われればそれまでですが。どんなに頑張って理解しても、どこかに落とし穴があるような気がして落ち着かないんです。例えば今日は、この記事を書きながらこんなことを考えました。

ジュニアNISAで6年以上運用を続けてきたものの、どうしても現金が必要になり、18歳になる前に全額を払い出したとします。その時点で、これまで運用してきた資産の全てが課税対象になります。ですが、課税は本来、5年しか遡れないはずです。ということは、6年以上前の部分は、非課税で許してもらえるのでしょうか?それとも0歳まで遡って課税されるのでしょうか。

さらに、年38万円までの利益に対する課税については、5年まで遡って確定申告できるはずです。その場合、課税は0歳まで遡るのに、還付は5年しか遡れないとしたら、不公平な話です。いったい課税と還付は、それぞれどのように適用されるのでしょうか。

これは1例に過ぎず、考えれば考えるほど、あちこちにトラップがあるので、コワくて手が出せないんですよ。税理士さんに相談しないと理解できない口座なんて、使いたくないんです。

そんなワケで

せっかく開設したジュニアNISA口座。あと数日で最初の引落しが始まるというところで、ヤメにしました。引落しの停止が間に合わないので、取り急ぎ対象の銀行口座を空っぽにしています。追って自動引落し停止の手続きをします。無駄な時間を使ってしまいました。でも、実際に口座を開いてみることで、色々と本気で調べたし、勉強にはなりました。いなぐらパパの場合は自分に合わないと判断しましたが、これからジュニアNISAを開設する人は、しっかり良く理解してから始めるのが良いと思います。

   

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