米国株の銘柄選び:エネルギーセクター(1)

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こんにちは。いなぐらパパです。

先日、パパの銘柄選びについて三部作でお届けしました。

米国株の銘柄選び、パパの場合(前篇)
米国株の銘柄選び、パパの場合(中篇)
米国株の銘柄選び、パパの場合(後篇)

引き続き、セクター毎に個別銘柄をチェックします。今日はエネルギーセクターです。

中篇でセレクトしたエネルギー銘柄の候補は次の3つです。

エネルギーセクター銘柄候補
 銘柄  BRK
保有率
 広瀬氏
推奨
 PER  ROE 営業CF 配当 総合年率
リターン
(10年)
右肩
上り
>純利益 マージン 配当率 連続増
配年数
増配率
(10年)
PSX 5.1% 11.7 18.9% 5.8% 3.37% 4年 - -
XOM 0% 28.6 9.4% 11.7% 3.21% 34年 9.8% 6.6%
CVX - 145.8 3.0% 15.0% 4.09% 28年 9.0% 9.4%

フィリップス66の選択

フィリップス66(PSX)は2012年にコノコ・フィリップス(COP)からスピンオフされました。精製と石油製品を扱う中・下流部門を所有しています。上流部門のみを残したCOPは、原油価格の下落とともに業績が悪化。一方、PSXは安定した収益を上げています。

バフェット氏のバークシャー・ハサウェイはCOPを保有していましたが、2012年の分割後にCOPは売却し、PSXを保有し続けています。その後も買い増ししていることから、バフェット氏がPSXに強気なのは明らかです。高い配当率と低いPERは魅力的であり、パパのポートフォリオに組み入れることにしました。

ただ、PERが市場平均に対して大幅なプレミアムとなっている銘柄は、むしろ危険です。その点、PSXのPERは他のエネルギー銘柄と比べて低すぎ、不安を感じるかもしれません。しかし、PSXはフィリップス66やフィリップ77、コノコ、といったブランドで知られるガソリンスタンドを持ち、小売業の性格を持ちます。5.8%と低い営業キャッシュフロー・マージンも、小売業と思えば納得がいきます。実際、たとえばウォルマート(WMT)の営業キャッシュフロー・マージンは5.7%であり、コストコは3.7%、そしてあのアマゾンでも11.1%ですから。

PSXをポートフォリオに入れたもう1つの理由は、シェブロン(CVX)に対するリスクヘッジにしようと思ったからです。CVXは上流部門の比率が9割と非常に高く、原油価格の影響を強く受けます。中・下流部門とセットにすることで、その影響を和らげたいと考えました。

PSXを自信持ってはオススメできない

ですが、この考えはちょっと失敗だったと思っています。というのは、そもそもエネルギーセクターを活用する理由の1つは、他のセクターに対するリスクヘッジだからです。原油価格が高騰すると製造業がダメージを受け、景気が悪くなりますが、石油会社とくに上流部門はもうかるので株価が上がります。そのためにこそCVXを入れているので、PSXとセット購入したら、セクター間のリスクヘッジ効果が薄まってしまいます。

また、バフェットがPSXを10%以上も買い占めているのも逆に心配です。この規模での買い入れは、単純なポートフォリオ組み入れではなく、何か戦略的な意図があるのかもしれません。バークシャー・ハサウェイ・エナジーの既存インフラを補完するための、新たな株式・資産スワップを行うかもしれません。すると個人投資家とは目的が違うので、パパがバフェットについていくのは適切でないという事にもなり得ます。

何ともいえないのですが、パパはPSXについては、現時点では打診買いのつもりでいます。

上流部門の選択については次回に譲ります。

      2016/07/25

 - 米国株