NYダウ平均の今後の長期的見通しを語る(3)


こんにちは。いなぐらパパです。

シリーズ記事

NYダウ平均の今後の長期的見通しを語る(1)
NYダウ平均の今後の長期的見通しを語る(2)

の続きです。今後のNYダウ平均の見通しとして、前回の「お花畑シナリオ」「楽観的シナリオ」に続き、残り2つのシナリオを紹介します。

 今後の見通し3(長期停滞シナリオ)

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戦後70年間にドル札を刷りまくったツケを、時間をかけて払え、というシナリオです。

1965〜1985年の低迷期は、もしニクソン・ショックがなかったら、青線に追いつかれるまで低迷し続けていたのかもしれません。もちろん、金兌換が困難になることによる世界的混乱と、それに続く大暴落や、そこからの回復を体験しながら、ですが。その場合、2010年まで45年間の低迷期を米国は経験したことになります。

ですが実際には、紙幣の印刷によって無理やりに、低迷期を脱しました。こうして溜まりに溜まったツケを、今後75年かけて、払っていくのです。

ま、そのあいだ人々が指くわえて見てるワケでもないでしょうし、あまり考えられないシナリオですね。でも、こうやってゆっくりゆっくり、過去の負債を解消したほうが、私たちも子孫も、幸せなのかもしれません。

今後の見通し4(最悪のシナリオ)

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最悪です。もう、ホント最悪。シナリオ3のように75年も待つことなく、一気に青線に回帰します。NYダウ平均は17分の1という、史上最悪の巨大暴落を引き起こし、わずか1,000ドルにまで引きずり落とされます。米国終末論者の好きそうなシナリオです。

極端すぎたでしょうか?でも、シナリオ3と4の間くらいの「どこか」のレベルで、大暴落が起きるというのは、不思議ではありません。その場合に、世界大恐慌のようにいずれ株価が回復する、とは限りません。だって、青線ははるかかなた下のほうにあるのですから!

このように、米国株が大暴落したまま、長期的上昇をやめてしまう、というシナリオが起こる確率は、とても低いのかもしれません。しかし、絶対起こらないとは限りませんよね。

人々は、滅多に起こらない「火災」「死亡」「海外旅行での盗難」などのためには、安心のために保険をかけます。確率が低くても、起きたときの被害が甚大だからです。ところが、資産のほとんどを株式に投入しておきながら、滅多に起こらない株式大暴落のために保険をかけることは、あまりありません。

長期投資家の皆さんは、それで大丈夫でしょうか?

 まとめ

結局、考えうる上限から下限までのシナリオを示したようなもので、「何も予想してないじゃないか!」と言われれば、その通りです、ハイ。

ですが、長期投資家が想定している「過去の長期上昇どおりの未来」は、どういう根拠に基づくのか。どの程度の実現性なのか。もし暴落したまま戻って来ないという、万が一の事態の場合には、どうするのか。しっかり予防線を張っておくことは、大事ではないでしょうか。

「その時は、誰もが路頭に迷っているのだから、みんなと一緒に、路上生活するよ」

ま、それもアリかもしれませんが。

今回はここまでで。ではまた、ごきげんよう!

      2016/09/29

 - 米国株