年金をも脅かす日本の借金 返済する3つの方法とは


こんにちは。いなぐらパパです。

投資を始めた皆さんには、将来もらえる年金がアテにならないと考えて、始めた人も多いと思います。

今日は、次の4つのことを説明したいと思います。

  • 年金の3つの財源とは
  • 国の財政と年金の関係
  • 国の借金返済 ピケティが提唱する3つの方法
  • 日本に合ったやり方とは

年金の3つの財源とは

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日本の年金の財源は3種類あります。

  1. 現役世代が納める保険料
  2. 国庫からの支出金、つまり税金
  3. 年金運用による資金

年金が危機的であるのは、人口ピラミッド(人口の年齢分布)が高齢側にシフトして、受給者(高齢者)が増える一方で、保険料を支払う現役世代が減っているからです。これは3種類の財源のうち「1. 現役世代が納める保険料」に悪影響を及ぼしますが、ここは全体の約半分ほどです。

残り半分のうち、約半分が「2. 国庫からの支出金、つまり税金」で賄われ、もう半分が「3. 年金運用による資金」なのです。

国の財政と年金の関係

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年金の3つの財源は、国の財政とどのような関係にあるでしょうか。

  • 国の財政が豊かであれば、保険料の収入が一時的に悪くなっても、国庫からの支出を増やして補うことができます。しかし、日本は借金大国で財政が悪化しているので、まずこの国庫からの支出が困難になってきます。(財源2の悪化)
  • 財政がさらに悪化すると、国債の信用力が低下します。年金運用の約4割は国内債券による運用ですから、この部分が弱くなって、年金運用が厳しくなります。信用低下の局面では、国債の利率が上がりますが、同時に過度なインフレが起きるので、物価に対する利回りは悪くなるのです。(財源3の悪化)
  • 財政難の悪化は、さまざまな公的支援・サービスの質を低下させ、そのぶん個人負担が増えます。現役世代にとっては、年金保険料の負担感が増し、受給世代にとっては、年金だけでは生活費が足りなくなります。子育て世帯の支援も困難になり、人口ピラミッドが悪化します。(財源1の悪化)

結局、国の財政が悪化すると、年金の3つの財源すべてが、脅かされることになるのです。

国の借金返済 ピケティが提唱する3つの方法


トマ・ピケティは「21世紀の資本」で、国が借金を返済する3つの方法について、検証しています。

そして、金持ちの資産に累進課税する資産税の導入がベストであると、結論づけています。

現代は低成長率であるがゆえに、利子率 (r) が成長率 (g) を超えています( r > g )。そのため、資産を持つ人はますます資産を増加させ、さらに子孫へと資産を相続します。つまり、低成長が格差を拡大させているというのです。

そのため、借金返済のための最大の財源は金持ちの資産であるし、格差の拡大を解消するためにも、資産税が有効ということになります。

日本に合ったやり方とは

これに対し、東京大学名誉教授の伊藤元重先生は、日本では状況が異なると反論します。

日本では、低成長が格差を拡大させているとは限らず、また、資産税は欧米ほど有効ではないということです(資産家を目指すみなさん、良かったですね!)。

それはどうしてなのでしょうか?

伊藤元重先生は、10MTV(テンミニッツ・テレビ)オピニオンで、この問題について10分で簡潔明瞭に答えています。『最終章で提示された「国の借金返済」への3つの方法とは?』をぜひご覧ください。

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      2016/10/09

 - お金の話