【米国株/日本株】クリスマスで株価が上がるアノマリー

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こんにちは。いなぐらパパです。

10月もあと1週間ほど。ハロウィンが過ぎれば、街はクリスマス一色ですね。そこで今日は、クリスマス・アノマリーについて考えてみました。

アノマリーとは、株価の値動きが完全にランダム・ウォークなワケではなく、季節ごとに何らかの傾向を持つことを言います。有名なものでは「株は5月に売れ」とか、9〜10月は最も株価が落ち込みやすい、というのがあります。

そんな中、クリスマス前後に株価が上昇するという、クリスマス・アノマリーなるものがあるそうです。また、逆に12月は株価が下がる(そして1月は上がる)というアノマリーもあるとか。どっちやねん!

ということで、データをダウンロードして調べてみました。ここで重要なのは、何年分のデータを見るかです。何しろ「いろんな期間を調べてみて、いちばん株価が平均的に上がっている期間を持ってきて」それをいかにもな感じで披露している、ひどいサイトもあり得るのです。

そこでパパは、昨年から遡って、えいやっと30年分を取ってきました。なぜ30年かというと、Yahoo Financeでダウンロードできたのが30年ちょっとだったからです。それを丸めて30年です。それ以外の期間での計算は、いっさい行っていません。これなら、バイアス(偏見)の入りようが無いでしょう。

こちらがNYダウ平均株価の、30年分の12月株価変動です。

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うむ。よー分かりませんね(笑)。

そこで、統計的処理を施したのが、こちら↓です。

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青線が30年間の平均的な値動きです。12月は下落する、という傾向はここでは見られません。平均約に1ヶ月で2%上昇しています。(そのほとんどは、クリスマスに向かう5日間で稼いでいるように見えます。)

で、この「2%」という数字だけが、しばしば独り歩きするんですね。それだけ聞いたら誰だって浮足立ちますよ。だって、年率換算で27%ですからね。

でも、ちょっと待ってください。これはあくまで平均です。当然、年ごとにバラつくワケなんです。その「平均的なバラツキ」(標準偏差という)を表すのが、グラフの赤で塗りつぶした部分です。結構大きいでしょ。平均の上下に、約3%もバラついていることが分かります。さらに、最大のバラツキを示したのが、黄色で塗りつぶした範囲です。

この結果を元に、もしあなたが今年の11月終値でNYダウ平均を買い、12月終値で売ったら、勝算はどれくらいあるのか、占ってみましょう。途中の計算は省きますが、勝率75%との結果が出ました。でも25%は負けます。微妙ですね。

ただし、過去30年の分布を元に、ランダムに今年の事象が生じるという考え方です。世界経済が停滞ぎみであるとか、大統領選の効果だとかは、一切考慮していませんので、あしからず。

もし、勝率をもっと上げたかったら、どうすれば良いのでしょう。そのためには、毎年同じことを繰り返し、何年分かの平均リターンを取るという方法が考えられます。具体的には、11月終値で買って12月終値で売るというのを、10年繰り返して、その平均を取れば、98%の確率で勝つことができるでしょう。

ところが、10年間もあると、アノマリーの傾向自体が、変化することが考えられます。投資期間を12月だけに限定するのも、時間を味方につけられず、不利です。さらに、売買の手数料ばかりかかってしまうことになるのです。

そのようなワケで、クリスマス・アノマリー(または12月アノマリー)を、積極的に利用するメリットは無いと思います。

ここでついでに、日経平均も見てみましょう。

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日経平均も、平均2%弱ほど上昇しているようです。しかし、バラツキがずっと大きいので、アノマリーを活用する価値は全くありません。

以上、ご参考まで。ごきげんよう!

      2016/10/22

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