NYダウ2万ドルの攻防戦

こんにちは。いなぐらパパです。
今朝起きて、いつものように株価をチェックすると、NYダウが2万ドルを超えていました。超えたのは日本の昨晩深夜、NY時間の朝の寄付き直後だったようですね。パパの計画ポートフォリオ10銘柄(現時点の保有はCHD, CVX, JNJ, MOの4銘柄)も、全銘柄が前日比でプラスとなっていました。
ここで、2万ドルをこのまま越えていくのか、2万ドル前後をもたつくのか。気になるところですね。
そこで、過去132年間のNYダウ平均株価の推移をグラフにすると、こんな感じです。
すると、緑色の線で表したように、1000ドルとか10000ドルといった、節目の株価のところでは、一気には越えていません。越えようかな越えまいかなと、何年も攻防が繰り広げられていることが分かります。一つずつ見てみましょう。
100ドルの攻防
1916年9月22日に史上はじめて、NYダウ平均株価の終値が100ドルを突破しました。その後、100ドルラインの攻防が9年続きますが、1925年から一気に上昇、バブルと化し、1929年の世界大恐慌を迎えます。
最後に100ドルを突破して、再び100ドルに戻らなくなるのは1942年5月27日ですから、この100ドルの攻防は、25年8ヶ月も続いたことになります。
200ドルの攻防
これも世界大恐慌と前後する展開ですので、100ドルの攻防と区別するほどでもありません。初回突破から最終突破まで22年7ヶ月続きました。よく見ると、最後の5年間は200ドル手前で停滞しており、ここは明らかに、200ドルを試し続けた展開となっています。
この後も、300ドルの攻防(1951〜53年)、500ドルの攻防(1956〜58年)と思しき停滞期を見ることができます。
1,000ドルの攻防
これも長かった。初回突破から最終突破までは10年1ヶ月ですが、実質的には、越えそうで越えない1966年頃から、16年続いたと見るべきでしょう。
2,000ドルの攻防
これは1年7ヶ月ほどで短く終わりました。この後は、3000ドルや5000ドルの攻防と思しき動きは見えず、一気に10000ドルを目指します。
10,000ドルの攻防
1999年3月29日に初めて突破し、2010年8月27日が最終突破でした。11年5ヶ月の攻防戦です。言わずと知れた、ITバブル崩壊やサブプライム・ローン破綻(リーマン・ショック)を含む時期です。それにしても、NYダウ132年のグラフで見ると、リーマン・ショックもカワイイものですね。
20,000ドルの攻防
ここまでを表にまとめます。
攻防ライン(米ドル) | 初回突破 | 最終突破 | 攻防期間 |
100 | 1916年9月22日 | 1942年5月27日 | 25年8ヶ月 |
200 | 1927年12月19日 | 1950年7月18日 | 22年7ヶ月 |
1000 | 1972年11月14日 | 1982年12月17日 | 10年1ヶ月 |
2000 | 1987年1月8日 | 1988年8月24日 | 1年7ヶ月 |
10000 | 1999年3月29日 | 2010年8月27日 | 11年5ヶ月 |
20000 | 2017年1月25日 | ? | ? |
さて、20,000ドルの攻防はいつまで続くでしょう?それは誰にも分かりませんね。アナリストの予想が当たった試しなんて(以下略)。ましてやパパの予想なんて。
でも、前回の「2」の攻防である2,000ドルラインを見ても、まあ、1〜2年くらいは続くかもしれませんね。特に、トランプへの期待だけから上昇している今の相場は、必ずしも実体経済を反映している訳ではないので、しばらくは2万ドルラインを試し続けるのかも?
乞うご期待といったところですね。
ではまた、ごきげんよう。