フィリップス66(PSX)を売却した理由


こんにちは。いなぐらパパです。

パパのポートフォリオ2018年5月末でお知らせしたように、フィリップス66(PSX)への投資を辞めました。ホワィ?

理由その1:中下流という位置づけ

もともとパパの目標ポートフォリオでは、生活必需品:ヘルスケア:エネルギー = 4:2:2銘柄の割合で、これらのセクターに重心を置いていました。これらのセクターは、過去50年で特に好パフォーマンスを上げていることが知られているからです。

エネルギー・セクターは2銘柄としたのですが、ありがちなエクソン・モービル(XOM)とシェブロン(CVX)の両方持ちは、しませんでした。あまりにも相関が強すぎて、分散効果がほとんどありませんから。

ではXOMとCVXのどちらを選ぶか、と考えたときに、パパはCVXのほうを選びました。それは、CVXのほうが上流(原油採掘)の比率が大きいからです。上流比率が高いと、原油価格の乱高下に連動して、ボラティリティが大きくなります。これは、他のセクターとは反対の動き方であり、ポートフォリオの中で、分散効果を効率的に高めることができると考えたからです。

上流比率が高いと、原油価格に経営が左右されることにより、CVXそのものが経営危機に陥る可能性があるでしょうか?もちろんあり得ます。ですが、石油会社というのはそういうものだという前提のももと、少なくとも世界のメジャー石油企業は堅牢な資金調達体制を築いています。ですので、パパはあまり心配はしていません。

さて、エネルギー・セクターからCVXを選び、もう1銘柄をどうするかです。ここでパパは、石油の中下流(精製と販売)を生業とするフィリップス66(PSX)を選んだのでした。上流比率の高いCVXと中下流のPSXを組み合わせれば、見事な分散投資と思ったワケです。

ところが、これはポートフォリオ全体としてはオカシナ位置づけになります。もともと原油価格に相関の強いCVXを取り入れることで、他のセクターとの間の分散効果を高めようとしたのに、その効果をPSXで弱めてしまうのでは、意味がありません。

また、中下流とて、原油価格と逆相関になるワケではなく、相関が上流よりは弱まる程度です。すなわち、原油価格が下落すると、売価が下がって利益が減るのは、上流と同じなのです。ただ、精製するための原油の仕入れ値も下がるので、利益の減り度合いが和らぐに過ぎません。

つまり、イメージとしては、ポートフォリオの中でCVXを10%、PSXを10%取り入れるなら、むしろCVXを15%とか、CVX10%+XOM5%でも、効果は同じだよね、という事になるのです。(あくまでイメージなので、数値はイイカゲンです。)つまり、無駄が多いという事です。

理由その2:バフェット銘柄としてどうか

もうひとつの理由は、PSXを「バフェット銘柄だから」選んだというのがあります。それ自体は構わないのですが、「それ以外にこれといった理由がない」のが問題でした。上で述べたように、エネルギーの中下流セクターだから、というのはありますが、それだけでは良し悪しの判断にはなりません。

何しろ、バフェット自身がPSXの選択について「経営陣が好きだから」としか言ってないのです。「好きな人が好きだと言ってるから」だなんて、シャレにならないんですよね。

もっとも、バフェット氏が自身の銘柄選択について、明確な理由をほとんど語らないのは常なので、PSXに限ったことではないのですが・・。IBMの時は「素晴らしい企業だと分かった」、アップル(AAPL)は「素晴らしい企業であり、できれば全部買いたい」だったでしょうか。

ところで、バフェット氏も最近、PSXの保有株数を半分ほどに減らしたようですね。一応断っておくと、パパはPSXを売却した後になってから、バフェット氏のPSX売却を知りましたので、決してバフェットの後追いではない!と、言い訳しておきます(笑)。

理由その3:六年前のスピンオフ

フィリップス66(PSX)は、6年前にコノコ・フィリップス(COP)がスピン・オフして誕生しました。それまでは、COPは上流から下流までの統合型石油企業だったのです。スピン・オフの後は、COPが上流100%、PSXが中下流100%となりました。

そのためPSXとしての過去のデータは6年しかなく、連続増配実績も6年のみです。

分離前のCOPを参照しても良いのですが、その増配実績はエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)には見劣りします。ですので、今後とも連続増配企業として、しっかり株主還元してくれるのか、読みにくいのです。

目下、株価は絶好調ですが、長期保有に足るかどうかは、パパとしては確信できないのですね。

まとめ

以上3つの理由により、PSXは手放すことにしました。ポートフォリオが15〜20銘柄くらいあれば、持ち続けても良かったかもしれません。ですが、わずか10銘柄の中では存在感が大きすぎました。

そして今回、エネルギー・セクターは1銘柄のみにすると、方針転換しました。ですので、PSXの変わりに別のセクターから銘柄を選ばなくてはなりません。

そこで、電気通信サービス・セクターから、兼ねてより気になっていた人気銘柄、ベライゾン(VZ)を新規購入したのでした。

それでは今日はここまでで。ごきげんよう。

   

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