余剰資金を作ろう(クレジットカード篇)

クレジットカードを使うとポイントが貯まります。ポイントは現金ではないので、そのまま余剰資金にはなりません。ですが、生活に必要な支出をポイントで賄うことで、浮いた現金を余剰資金に割り当てることができます。
では、どんなクレジットカードを使うのがお得でしょうか?もちろん、ポイント還元率が高いカードですね。ポイント還元率は、買い物に使った場合の円換算で表すことが多いです。でも、もっとお得な使い方は、航空会社のマイレージに換算することです。地方に暮らしていると、東京や大阪に用事があって飛行機を使うことは多いので、その場合にマイルを有効活用します。ANAの場合、時期にもよりますが、通常(レギュラーシーズン)は7,500マイルで、羽田〜福岡や、羽田〜札幌の片道分の特典航空券をゲットできます。
一方、その航空券を現金で買った場合の価格はどれくらいでしょう。普通運賃や特割などの種類によっても違いますが、ここでは、パパおすすめの大黒屋チケットでの購入を前提にします。大黒屋チケットでは、株主優待券とのセット販売を利用すると、羽田〜福岡や、羽田〜札幌の片道が、25,000円強で購入できます。これは、3日前まで買える特割3と同じくらいですが、便を変更可能な点が違います。予定のころころ変わるパパは、よく使います。ここではざっくり、国内片道(羽田〜福岡 or 羽田〜札幌)= 7,500マイル = 25,000円と換算しましょう。
たとえば楽天カードの場合、100円の買い物で1ポイントが付き、1ポイントで1円の買い物ができるので、ポイント還元率は1%です。もしANAマイレージに交換すると、2ポイントにつき1マイルに交換できます。つまり、15,000ポイントで7,500マイルです。7,500マイルで25,000円相当の航空券をゲットできます。ということは、マイレージに交換したときのポイント還元率は、1% x (25,000円/15,000ポイント) = 1.67% になるのです。
さて、クレジットカードには会費無料のものと、有料のものがあります。有料でも、ポイント還元率が高く、かつ利用が多ければ、会費を補って余りあるメリットがあります。ですが、ここでは無料(あるいは条件付きで無料)のカード限定で比較してみましょう。じゃん!
P-one Wizカード | |
会費 | 無料 |
ポイント有効期限 | Tポイント部分について、最後の利用日(貯める、使う、交換する)から1年 |
ポイント還元率(買い物) | 1.5%(請求時に1.0%割引 + Tポイント0.5%) |
ポイント還元率(ANA航空券) | 1.83%(Tポイント分は500ポイント→1マイル。7,500マイル→25,000円相当の航空券) |
請求時にカード利用額の1%が自動で減額されるという、珍しいカード。さらに0.5%のポイントが付き、これをTポイントに交換できます。Tポイント部分のみANAマイルに交換するとして、減額部分は現金換算1%で計算すると、トータルで1.83%という最高還元率が出ました。ただ、ANAマイル交換部分が0.83%だけなので、航空券ゲットできるほど貯まるのに時間がかかります。ですので、楽天カードやYahoo! JAPANカードのほうが、良いと思います。初期設定がリボ払いになっているので、自分で一括払いに変更する必要があります。要注意! |
REXカード | |
会費 | 年2,500円+税(前年度50万円以上の利用で年会費無料) |
ポイント有効期限 | 2年 |
ポイント還元率(買い物) | 1.5%(100,000円 → 1,500 REX POINT → Jデポ 1,500円分) |
ポイント還元率(ANA航空券) | 1.0%(1,500 REX POINT → 300マイル。7,500マイル→25,000円相当の航空券) |
年会費がかかりますが、初年度は無料で、次年度以降は年間50万円以上の利用で会費無料になるので、ヘビーに使う方は選択肢になるでしょう。ただ、ANAマイレージへの交換率が悪く、マイラー向けではありません。 |
2016/04/29