米国株の銘柄選び:エネルギーセクター(2)

こんにちは。いなぐらパパです。
前回につづき、エネルギー・セクターからのパパの銘柄選びです。
上流部門としてエクソン・モービル(XOM)またはシェブロン(CVX)から選びます。
ぶっちゃけ、どっちでも好きなのを選べば良い、という程度の選択肢です。
エネルギーセクター銘柄候補(再掲) | |||||||||||
銘柄 | BRK 保有率 |
広瀬氏 推奨 |
PER | ROE | 営業CF | 配当 | 総合年率 リターン (10年) |
||||
右肩 上り |
>純利益 | マージン | 配当率 | 連続増 配年数 |
増配率 (10年) |
||||||
PSX | 5.1% | 11.7 | 18.9% | △ | △ | 5.8% | 3.37% | 4年 | - | - | |
XOM | 0% | ◎ | 28.6 | 9.4% | ✕ | ○ | 11.7% | 3.21% | 34年 | 9.8% | 6.6% |
CVX | - | ○ | 145.8 | 3.0% | ✕ | ○ | 15.0% | 4.09% | 28年 | 9.0% | 9.4% |
エクソン・モービルは石油スーパー・メジャーのトップに君臨し、連続増配34年の高配当銘柄です。長期投資家にとってベストな選択肢の1つでしょう。上流から下流までの垂直統合企業であり、上流が占める割合は75%程度です。
一方、シェブロンはバランスシートの堅牢さが特徴です。とはいえ、もともとロックフェラーがスタンダード・オイルを作ったとき、原油価格の変動に対して十分に耐えられるよう、財務基盤の強力な企業づくりをしたのです。エクソン・モービルもシェブロンもその末裔であり、財務はどちらもしっかりしています。だからこそ長年、生き延びて来られたのです。
シェブロンの特徴は上流部門の割合が9割と多いことでしょう。スーパー・メジャーの主な儲けどころは上流部門なのですが、原油価格が下落したときのために、中・下流部門を併せ持っています。原油が安くなると、仕入れ値が安くなる中・下流部門は売上を伸ばします。その中・下流部門がシェブロンは少なめなのです。
既に述べたように上流こそが儲けどころなので、長期的には上流の多いシェブロンがいいんじゃないか?と考え、パパのポートフォリオではシェブロンを採用しました。
最後に、シェブロンとエクソン・モービルの30年分のチャート比較です。分配再投資として補正し、縦軸は現在(2016.7.19)において名目株価と一致するようにしています。どちらもほとんど変わりありません。強いていえば、ここ10年ではシェブロンのほうがやや健闘しています。
2016/07/25