米国株の銘柄選び:生活必需品セクター(1)

こんにちは。いなぐらパパです。
しばらく日本株による短期投資の話が続きました。久しぶりに米国株の話に戻ります。
米国株の銘柄選び、パパの場合(前篇)
米国株の銘柄選び、パパの場合(中篇)
米国株の銘柄選び、パパの場合(後篇)
で示した選択銘柄について、エネルギーセクターおよびヘルスケアセクターの銘柄を
米国株の銘柄選び:エネルギーセクター(1)
米国株の銘柄選び:エネルギーセクター(2)
米国株の銘柄選び:ヘルスケアセクター(1)
米国株の銘柄選び:ヘルスケアセクター(2)
米国株の銘柄選び:ヘルスケアセクター(3)
で説明しました。
今日は生活必需品セクターです。中篇でセレクトした銘柄候補群のうち、生活必需品セクターの銘柄をピックアップします。
生活必需品セクター銘柄候補 | |||||||||||
銘柄 | BRK 保有率 |
広瀬氏 推奨 |
PER | ROE | 営業CF | 配当 | 総合年率 リターン (10年) |
||||
右肩 上り |
>純利益 | マージン | 配当率 | 連続増 配年数 |
増配率 (10年) |
||||||
KHC | 19.9% | 159.4 | -0.9% | △ | ✕ | 13.5% | 2.56% | 2年 | - | - | |
KO | 14.4% | ◎ | 27.7 | 26.3% | △ | ○ | 24.1% | 3.09% | 54年 | 9.0% | 11.0% |
WMT | 2.9% | ○ | 14.9 | 18.2% | △ | ○ | 5.7% | 2.71% | 43年 | 12.9% | 6.7% |
PG | 0.02% | ◎ | 27.8 | 10.3% | ○ | ○ | 19.2% | 3.12% | 60年 | 9.2% | 6.4% |
GIS | - | ◎ | 26.4 | 21.2% | ○ | △ | 14.4% | 2.65% | 11年 | 9.5% | 12.2% |
K | - | ○ | 49.2 | 25.0% | ✕ | △ | 12.5% | 2.42% | 11年 | 6.4% | 7.6% |
PEP | - | ○ | 29.8 | 37.1% | ○ | ○ | 16.8% | 2.78% | 44年 | 10.5% | 8.6% |
CHD | - | ○ | 30.9 | 19.9% | ○ | ○ | 17.9% | 1.40% | 19年 | 27.3% | 19.4% |
BTI | - | ○ | 18.1 | 80.5% | △ | △ | 32.0% | 3.56% | 0年 | - | 12.7% |
MO | - | 23.1 | 118% | ◎ | ✕ | 30.8% | 3.24% | 45年 | 11.6% | 13.5% | |
PM | - | 23.7 | ✕ | ◯ | 29.5% | 3.96% | 3年 | - | - |
ひとえに生活必需品といっても様々です。飲料、食料、小売、日用品、タバコ、といったところでしょうか。正直言って、ここにリストされた銘柄はどれも、ハズレはないと思います。ですのであとは、配当率なり、年率リターンなり、素敵なチャートなり、好みの素敵さに心奪われて選んで構わないでしょう!ちと乱暴ですが、あとは好みでいい、というところまで絞り込まれてると思います。
まず、飲料はコカ・コーラ(KO)とペプシコ(PEP)の二択です。ここでは、バフェット銘柄で、連続増配54年(!)で、配当率が3%超え、年率リターンも10%超えであるところの、KOを選びました。PEPよりも広く世界展開していて、世界分散が効いているというのも、選択理由です。以前、日本円換算でのKO vs. PEP比較をやりました。そのときのKOのチャートを再掲します。
次に日用品です。王道はプロクター・アンド・ギャンブル(PG)といったところでしょう。連続増配60年は、まさにレジェンドです。が、キャピタル・ゲインが近年は低下ぎみですね・・。買収前のジレット時から保有していたバフェット氏が、ほとんど手放しているのも、何となく印象悪いです。(注:かといって、バフェット氏に追従する作戦ではないので、これはあくまでも、おまけの理由に過ぎません。)
ではもう一個の日用品銘柄である、チャーチ・アンド・ドワイト(CHD)に目を向けてみると、これが何と、20年ものあいだ綺麗な指数関数的増加を示している美しいチャート!すっかり心奪われました。いえ、チャートに心奪われて決めちゃいけないんです。バフェットだってチャート見ない、って言ってるでしょ!?でも・・・いいんです。最初に言ったように、既に遜色ない銘柄ばかりのリストなのですから、あとは自分の好みで行きましょう。
CHDの配当率は低いですが、それは、キャピタル・ゲインが大きいからです。購入時から△年後を見ると、(△年間のキャピタル・ゲイン)✕(△年後の時点の配当率)が、△年後の配当によるインカム・ゲインです。配当「率」が低くても、購入株価から比較したインカム・ゲインは、十分に大きくなっているのです。増配率の大きさも、この傾向を反映しているためです。
そのようなワケで、パパの日用品銘柄はCHDに決まりです。
(つづく)
2016/09/02