ドル高に苦しむコカ・コーラ (KO) を円換算してみた
コカ・コーラの2016Q1業績は、売上高が四半期連続で減少しました。ヨーロッパで炭酸飲料が避けられるようになってきていることに加え、ここ数年のドル高が、アメリカ国外での売上高を低下させています。そのため、株価も低迷ぎみです。
ドル高を原因とする部分については、販売現地の通貨に換算すると、効果がある程度は補正されるはずです。
そこで、ここではぶっちゃけ、えいやっと、コカ・コーラ (KO) の株価を円換算してみました。
すると、おおー。リーマンショック以降、ほぼ直線的に伸びるグラフとなりました。このグラフは対数グラフなので、直線的ということは、年率リターンがほぼ一定ということです。ただ、今年に入ってからの円高(ドル安)傾向のために、米ドルでの株価の伸びが、円換算では相殺されてしまっています。
下値支持線を引いてみます。
円換算のチャートを見て投資する人もいないと思うので、この下値が投資家の心理的な支持線を形成するワケではありません。でも、ムリムリ引いてみると、今が買い時に見えますね。PER高め (27.7) ですが、構わず買ってよし、だと思います。コカ・コーラ (KO) は米国外での売上が大半です。我々にとっては、こうした世界分散型の企業のほうが、円換算で安定したリターンを得られるのかも知れません。
コカ・コーラ (KO) は、ペプシコ (PEP) に遅れながらも、炭酸飲料からのシフトをしつつあるそうですから、今後は売上が改善されると見込まれます。様子見い見ぃしながら後追いでやって来ながら、そのブランド力でぐいぐい蹴散らしていくという。ずるいっちゃ、ずるいですけど、やっぱり独占的ブランド力を持った企業は強いです。
なお、日本コカ・コーラはすでに炭酸でない清涼飲料水の販売を伸ばしており、米国本社も注目しているそうです。綾鷹、紅茶花伝、爽健美茶、い・ろ・は・す、ジョージア、など結構たくさん出してますよね。
一方、ライバルのペプシコ (PEP) は、ブランド力の強いコカ・コーラ (KO) との闘いに苦しみながらも、闘いの場を他の清涼飲料水やスナック菓子へと広げていきました。それが奏功して安定した株価推移をしています。
ちなみに円換算すると、こんなです。
ご参考まで。