セゾン資産形成の達人ファンドを選ぶ3つの理由(続編)

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先日、セゾン資産形成の達人ファンド(以下、セゾン達人F)は、ほぼインデックス風のファンドと思っていいよ、とお伝えしました。配当再投資した場合のVTと比較してみると、だいたい同等のリターンになるからです。ですが、これは「割と大雑把に見た場合」となります。

もう一度、セゾン達人FとVT ETFとの比較チャートを良く見てみましょう。

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左端ので囲っている部分に注目してください。セゾン達人FのほうがVTより下に来ていますよね。ここは0.00%に揃えた起点よりも左側ですから、下側にあるセゾン達人Fのほうが下から追い上げている、つまり成績が良いことを示しています。そのため、もし左端の2008年6月23日を起点に取ると、次のようになるのです。

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ずいぶん見栄えが違ってしまいました。実際に両者のリターンに大きな差がついたのは、2008年終わり頃から2009年春頃にかけてのみなのです。ところが、その差が特に2013年からどんどん広がっているように見えます。これこそが複利の効果を表しているのです。

話を簡単にします。今、例えば100万円をAファンドに、もう100万円をBファンドに投資したとします。Aファンドでは最初の1年で110万円に増え、Bファンドでは100万円のままでした。つまり、10万円の差がつきました。違いがあったのは最初の年だけで、その後の9年間では、どちらも2倍になったとします。すると、Aファンドは220万円、Bファンドは200万円ですから、差は20万円と、2倍に広がりました。

そうです。投資の初期の頃の差というのは、その差がそのままリターン分だけ倍加されるので、後々に大きな差となってしまうのです。これは貴重な教訓の1つです。また、「マイナスのリターン」である「コスト」に着目してみると、購入手数料や為替手数料といった、最初にまずかかるコストについては、最大限の注意を払うべきことが分かります。

教訓1.リターンのわずかな差、とくに負のリターンである手数料は、後にどんどん増幅されていくので、気を配るべし。

もう1つの教訓として、他人の作ったチャートを見るときは、提供者に都合の良いような起点の取り方になっていないか、注意する必要があります。このチャートのように、一見ぐんぐん差が開いていっているように見えても、実際は運用成績に差が見られたのは、ごく一部の期間だけ、ということは、しばしばあり得ます。気になる場合は自分でチャートを作ってみたほうが良いです。

教訓2.チャート比較は、チャートの起点に気をつけよ。起点の取り方によって、まったく違う風景が見えてくる。

この2つの教訓を理解した上で、セゾン達人Fへのパパの評価は、「やはり優れた投資信託である」と思います。Winners win at corners という言葉があります。勝者は(運動トラックの)コーナー(変化のとき)で勝つ、という意味です。セゾン達人Fは、2008年のリーマンショックの時と、そして良くみると2015年のチャイナショックの前後でも、インデックスに差を付けているのです。

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チャイナショックのときの差はわずかなようですが、先ほどの教訓1により、今後この差が倍加されていくことになりますいきまました。

セゾン達人Fに関する今日のまとめです。

セゾン資産形成の達人ファンドは、一見ほぼインデックス風のファンドである。しかし、良く見ると暴落時には、インデックスより良い成果を上げている。この差ががどんどん広がっていくと考えると、セゾン達人Fはリターン面でもやはり優れたファンドと言って良いだろう。

ただし、これはあくまでも過去チャートの分析です。過去のチャートは未来を予言できません。くれぐれも、投資はご自身の判断にてお願いいたします。

 この記事を書いている途中にちょうど、わが子の「ジュニアNISA口座開設完了のご通知」がセゾン投信さんから届きました。学資積立ポートフォリオがいよいよスタートします!(←これは結局実施しませんでした)

追記1)前篇と同様、信託報酬を2重引きしていた計算違いを修正し、データを最新にしました。(追記2018.3.16)

      2018/03/16

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