米国株セクター別投資。王者はヘルスケアと生活必需品!
こんにちは。いなぐらパパです。
インデックス投資って意外と退屈ですよね。ポートフォリオを決めるだけ。そして自動積みて立て。ときどきリバランス。あとは見てるだけ(笑)。
ひと工夫して、もう少しリターン増やしたいな。でも、個別株は決算書読んだり大変だな。。。
そんな悩みをお持ちの方に!セクター別ETF投資をオススメします。
特に、米国株インデックスに投資している方に良いです。S&P500とか。
プラスアルファして、好みのセクター・インデックスに投資しましょう。カレーのトッピングみたいなものですね。
特に、ヘルスケア・セクターと、生活必需品セクターがオススメ。高リターンと低リスクを兼ね備えているからです。
え、本当?詳しく見てみましょう。
シーゲル博士によると、ヘルスケアと生活必需品が高リターン
セクター毎の特徴は、ジェレミー・シーゲル博士の「株式投資の未来」が詳しいです。ぜひ読んでみて下さい。
p.73の図によると、各セクターのリターンはこんな感じ。
1957年から2003年までの平均リターン | |
ヘルスケア | 14.2% |
生活必需品 | 13.4% |
ハイテク | 11.4% |
エネルギー | 11.3% |
一般消費財 | 11.1% |
金融 | 10.6% |
資本財 | 10.2% |
電気通信 | 9.6% |
公益事業 | 9.5% |
素材 | 8.2% |
ヘルスケアと生活必需品がダントツで高リターン。素材はダントツで残念な利回り。
それ以外は10%〜11%付近に固まっていることが分かりますね。
バンガード直近14年のデータでも、ヘルスケアと生活必需品は上位
シーゲルのデータは20世紀後半のものなので、ちょっと古いかもしれません。
そこで、バンガード社のセクター別ETFのデータを見てみました。
2005年から2018年までの平均リターン | ||
ETF名称 | セクター | リターン |
VGT | 情報技術 | 11.5% |
VHT | ヘルスケア | 10.9% |
VCR | 一般消費財 | 9.8% |
VDC | 生活必需品 | 9.2% |
VPU | 公益事業 | 9.0% |
VIS | 資本財 | 8.6% |
VAW | 素材 | 7.5% |
VOX | 通信サービス | 6.4% |
VDE | エネルギー | 5.3% |
VFH | 金融 | 3.7% |
ヘルスケア(VHT)は2位。生活必需品(VDC)は4位。どちらもやはり上位に来てますね。
でも、トップは情報技術(VGT)。アップル、マイクロソフト、ビザが上位を占めるセクターです。
今やヘルスケアは流行りを過ぎたのか。生活必需品という地味なセクターに投資する時代は終わったのでしょうか?
チャートも見てみましょう。
ヘルスケア(VHT)と生活必需品(VDC)が、S&P500(SPY)を大きく引き離してますね。
ですが、2015年頃以降に着目すると、FANGが牽引してSPYが伸びました。この期間だけだと、VHTとVDCは見劣りしてしまいます。
しかし、逆上って2008年頃を見て欲しいのです。つまり、リーマン・ショック時の動きです。
VHTもVDCも、SPYと比べて落ち込みが小さいんですね。つまり、VHTとVDCは、暴落時のリスクが小さい。
実はリスクが小さいという最大のメリット
そこで、バンガード・米国セクター別ETF 10種について、リスクとリターンの関係を示したのがこちらです。いなぐらパパによる計算です。
図の右下に行くほど、低リスクで高リターンです。
この領域には、ヘルスケア(VHT)、生活必需品(VDC)、公益事業(VPU)の3セクターが残りました。
この3セクターに比べると、他のセクターはリスクが2〜3倍あります。情報技術(VGT)も然りです。
ですので、低リスク・高リターンを狙いたいなら、VGTは得策ではありません。
また、低リスク・高リターンな3セクターのうち、公益事業は、シーゲル博士のデータではリターンが下位でした。
一方、ヘルスケアと生活必需品は、昔も今も高リターンで、しかも低リスクなんですね。
長期投資するなら、やっぱりヘルスケアと生活必需品
これらのデータから、長期に渡って安定しているのは、ヘルスケアと生活必需品の2セクターです。
S&P500にトッピングして、ちょっとリターンを稼ぐには、絶好のセクターETFと言えるでしょう。
また、個別株投資でのセクター分散計画にも活用できます。
いなぐらパパの米国株の銘柄選びでも、ヘルスケアと生活必需品に重点を置きました。
皆様の投資のご参考に。
では、ごきげんよう。
2023/05/29